更新日時 : 2020年12月10日

過払い金の発生金額の目安

過払い金請求で最も気になるポイントは、｢過払い金がいくら戻ってくるのか？｣というところではなないでしょうか。過去に利用した借り入れから過払い金がいくら発生しているのかイメージできない方は、過払い金の発生金額の目安を参考にするといいでしょう。

ただし、あくまで目安であって、｢100万円を借り入れした方には○○万円の過払い金が発生しています｣といった発生金額を保証するものではありません。同じ100万円の借り入れであっても、取引年数や金利によって、発生する過払い金が変わるので、目安として参考にしてください。

もし、ご自身の借り入れから発生している正確な過払い金を知りたい方は、過払い金請求に強い専門家に相談することをおすすめします。

借り入れ金額からみる過払い金の発生金額(目安)

借り入れ金額が多ければ多いほど、発生する過払い金は多くなる傾向にあります。ここでは、50万円を借り入れた場合、100万円を借り入れた場合、200万円を借り入れた場合の3つのケースで、過払い金の発生金額を比較していきます。

借り入れ金額	過払い金の発生金額
50万円	220,000円
100万円	550,000円
200万円	1,100,000円

※取引年数は5年に統一
※50万円の借り入れに対する上限金利は18％
※100万円、200万円の借り入れに対する上限金利は15％
※借り入れ時の金利は26%に統一

取引年数からみる過払い金の発生金額(目安)

支払回数が多ければ多いほど、支払う利息が多くなるのと同じように、取引年数が長くなればなるほど、過払い金の発生金額も多くなる傾向にます。ここでは、1年取引した場合、5年取引した場合、10年取引した場合の3つのケースで、過払い金の発生金額を比較していきます。

取引年数	過払い金の発生金額
1年	220,000円
5年	550,000円
10年	1,100,000円

※借り入れ金額は100万円に統一
※100万円の借り入れに対する上限金利は15％
※借り入れ時の金利は26％に統一

金利からみる過払い金の発生金額(目安)

多くの人は借り入れ金額に注目しがちですが、同じ借り入れ金額であっても、金利によっては2倍以上の過払い金が発生する場合もあります。分かりやすく証明するために、ここでは、金利22％で借り入れした場合、金利25％で借り入れした場合、金利29％で借り入れした場合の3つのケースで、過払い金の発生金額を比較していきます。

金利	過払い金の発生金額
22%	350,000円
25%	500,000円
29%	700,000円

※借り入れ金額は100万円に統一
※100万円の借り入れに対する上限金利は15％
※取引年数は5年に統一

貸金業者ごとの過払い金の発生金額(目安)

過払い金の発生金額は、借り入れ金額、取引期間、金利によって変わります。借り入れ先の貸金業者によって設定されていた金利がちがうので、過払い金の発生金額も変わります。

こちらもあくまで目安になりますが、代表的な貸金業者における過払い金の発生金額をまとめたので参考にしてみてください。

貸金業者	過払い金の発生金額
アイフル	100万円
アコム	130万円
アプラス	70万円
イオン	45万円
エポス	50万円
オリコ	70万円
オリックス	50万円
クレディア	80万円
CFJ	130万円
シンキ	100万円
セゾン	50万円
セディナ	80万円
ニコス	70万円
プロミス	120万円
レイク	120万円
ワイジェイカード	70万円

上記にない貸金業者でも過払い金が発生する場合があります。くわしくは過払い金請求に強い専門家に相談してください。

貸金業者に支払い過ぎた過払い金はいくら戻ってくる？

発生した過払い金がすべて返ってくるとは限りません。過払い金請求では貸金業者との話し合いによって取り戻せる金額が決まりますが、取り戻せる割合(返還率)は貸金業者の経営状況や過払い金請求の対応によって変わります。

例えば、過払い金が100万円発生して、返還率70%の貸金業者に過払い金請求をした場合、取り戻せる過払い金は70万円となります。

代表的な貸金業者における返還率をまとめたので参考にしてみてください。

貸金業者	返還率
アイフル	60%
アコム	80%
アプラス	90%
イオン	100%
エポス	90%
オリコ	100%
オリックス	90%
クレディア	10％
CFJ	50％
シンキ	50％
セゾン	100%
セディナ	100%
ニコス	90%
プロミス	70%
レイク	80%
ワイジェイカード	50％

上記の返還率は専門家に過払い金請求を依頼して、専門家が貸金業者に交渉した場合の目安となりますが、裁判をした場合は返還率100%でさらに過払い金の利息付きで回収できる可能性があります。

また、過払い金請求は自分でおこなうこともできますが、貸金業者との交渉において不利になる可能性が高く、返還率が下がる傾向にあります。多くの過払い金を取り戻すためには、過払い金請求に強い専門家に依頼するべきです。